見ることに集中する
いやいや、そんなに簡単にできないでしょ! そんなことができないから、苦労してるんだろ! と怒られそうですね。
ところが、そうではないのです。
「緊張している」は感じ方、つまり感情なのです。確かに感情を瞬時に変化させるのは至難の業ですが、方法はあります。
私が講師の師匠と仰いでいる大谷由里子さんの講演ネタにこんなものがあります。
「それでは、皆さん、隣の人と目を合わせて下さい。次に、その目を合わせた人と恋愛して下さい。…できませんよね? 今、何が起こったかというと、目を合わせるというのは行動。これはすぐできましたね? でも、恋愛というのは感情。これはすぐにはできませんよね。つまり感情は変えられないけど、行動は変えられるんです」
もう一度振り返ると、「緊張している」のは感情です。一方、「見る」というのは行動です。“見よう”と思えば、意志の力で「見る」という行動は起こせるのです。
この時のコツは、見ることに集中することです。漫然と見るのではなく、注意深く観察するというイメージです。