すぐに答えが見つからないのは、頭が悪いからではない

私が言いたいのは、質問に対して「わからない」と答えてもかまわないということだ。この質問には、自分から自分への質問も含まれる。昔の私は、自分の問題に対してすぐに答えを出せない自分を必要以上に責めていた。

しかし、すぐに答えが見つからないのは、あなたの頭が悪いからではない。人間ならそれが自然なことだ。

そもそも私たちは、なぜ人から頭が悪いと思われることを恐れるのだろう? 人の評価など気にしないことも、スローシンキングの一例だ。「自分の頭のよさを証明しないと!」と躍起になるのではなく、まず一歩引いて、「そもそも私は、なぜ人から頭がいいと思われたいのだろう?」と自問する。

ここでじっくり考えれば、人の評価など気にする必要はないことに気づくはずだ。

どんな場合でも、考えることに時間をかけたほうがいい。そのせいでまわりから愚かだと思われることがあったとしても、愚かなのはむしろ彼らのほうだ。

※本稿は、『まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。


まっすぐ考える 考えた瞬間、最良の答えだけに向かう頭づくり』(著:ダリウス・フォルー・桜田直美/サンマーク出版)

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本書を読めば、頭に浮かぶものの質が上がる。