最初に浮かんだ思考を信じない

デレク・シヴァーズは、最初に浮かんだ思考を信じないように自分を訓練した。それは彼にとって、大量のメールに時間と注意を奪われないようにするための方法でもあるという。

デレクは有名人なので、読者から大量のメールが届く。そのほとんどは「5分で答えられる」内容だ。しかし、彼も言うように、5分で答えられる質問でも、それが100個になれば、1日のうちの500分(およそ8時間)が奪われることになる。

デレク・シヴァーズは、最初に浮かんだ思考を信じないように自分を訓練した(写真提供:Photo AC)

2008年から2016年にかけて19万2000通のメールに返信したデレクは、この状況をどうにかしなければならないと気がついた。彼がまず考えたのは、現代のヘンリー・デイヴィッド・ソローになることだ。

「やるなら徹底的にやるつもりだった」とデレクは言う。

「メールもSNSもすべてシャットアウトする。私に連絡できるのは、一部の親しい友人と同僚だけだ。当時の私にとって、解決策はそれしかなかった」

これがデレク・シヴァーズの「最初の考え」だ。「しかし、そこで私は気がついた」と彼は言う。

「べつにすべてをシャットアウトする必要はないのではないか? メールやメッセージを受け取れる状態のままでいて、ただ質問に答えなければいいだけだ」