2つ目の「いつも機嫌がいい」というのは、人の気を味方につけるための第一条件とも言えるのではないでしょうか。誰にでも分け隔てなく笑顔で挨拶するのはもちろんのこと、褒め上手だったりする。そういう人の周りはいつも明るい空気で満ちていますから、自然と多くの人が集まってきます。
挨拶や褒めることは、運気を上げるための最強の手段。言葉を交わすだけで互いに嬉しい気持ちになり、お互いのプラスの気が倍増するからです。反対に、無愛想だったり、不機嫌を振りまいたり、人によって態度を変えたりする人は周囲から敬遠されてしまうので、気は淀んでいくばかり。
とはいえ、生きていれば空亡期でなくとも理不尽なことや悲しい出来事に見舞われることはよくあるもの。ですから、いつも機嫌よくい続けることは難しいですよね。けれど運がいい人は、そういう時も「運が悪い」「ツイてない」とは考えません。たとえば交通事故に遭って怪我を負っても、「命があってよかった」と思う。
また、親の介護に直面することになっても、「つらい、苦しい」と嘆き続けるのではなく、時には人の手を借りたり、息抜きをしたりしながら、自分を育ててくれた恩返しだと思って前向きに取り組む。
これは、いわゆるポジティブシンキングとは違います。怒りは怒りとして、悲しさは悲しさとして受け止め、自分の中に生まれたネガティブな感情を上手に発散させつつも、未来は明るくなると信じて目の前のことをこなしていくということです。
ただし、負の感情の発散方法には注意しましょう。嫌なことがあったからとネガティブな発言をまき散らして、周りの人の気分まで悪くするのはもってのほか。
私は嫌なことがあると、親しい人に「これから愚痴を言わせてもらいます」と前置きしてから、相手が不快にならないように面白おかしく話をし、聞いてもらったお礼に美味しい食事とお酒をご馳走することにしています。ほかにも、湧いてきた負の感情を紙に書いて破り捨て、心を切り替える方法もおすすめです。