『婦人公論』に見る女性たちのデジタル最初の一歩
アナログ世代には、デジタルツールは難しい?いえいえ、デジタルライフを楽しむ80代、90代の女性たちは続々登場してきています
●70代からのスタート
2017年10月24日号で紹介されたのは、アマチュアカメラマンの西本喜美子さん(当時89歳)。自身をモデルにしたユニークな写真がツイッター上で拡散され、大きな話題になった女性です。
写真を始めたのは72歳。写真を加工するためにフォトショップやイラストレーターといった専用のソフトウエアも使いこなしているそう。
23年3月号ではツイッターのつぶやきやライフスタイルが注目を集めている大崎博子さん(当時90歳)が登場。78歳で初めてパソコンを購入。購入特典だったパソコン講座に3年間通い、友だちもできて一石二鳥だったと話します。
評論家の樋口恵子さん(当時90歳)は23年2月号「老いの実況中継」で、自身が理事長を務める「高齢社会をよくする女性の会」では、これから積極的にデジタル技術を取り入れると宣言したと書いています。コロナ禍にZoomでミーティングを開催したことがきっかけになったそう。
エッセイに樋口さんはこう記しています。「人生100年社会のありがたさのひとつは、さまざまなコミュニケーション手段が生まれたこと。多少、学ぶ気持ちさえあれば、何歳になってもコミュニケーションの範囲が広がります」。