イメージ(写真提供:Photo AC)
たんぱく質には大豆など植物性のものと、肉・魚など動物性のものの2種類があり、これらを「1:1」の比率で摂取することで、フレイル(虚弱)予防に効果が得られることがわかっています。今回は植物性たんぱく質・動物性たんぱく質の「1:1」摂取がもたらす効果と、管理栄養士の藤橋ひとみさんおすすめのフレイル予防レシピをお伝えします。
この記事の目次
植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を「1:1」で摂取
スムージー/かぼちゃポタージュのレシピ フレンチトースト/チキンカレーのレシピ

植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を「1:1」で摂取

植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を「1:1」の比率で摂取すると、筋委縮率(筋肉の減少率)が最も低く、筋肉減少に効果的です。

たんぱく質摂取のポイントについて、徳島大学教授の二川健先生は「食事でたんぱく質をとる場合は消化・吸収の時間が必要なので、運動前にとるのがおすすめです。1日の中だと朝食でとったほうが筋肉量の増加率が高いという報告もありますが、まずはご自身の食生活のなかで無理なく続けることから始めてみましょう」とアドバイスします。

植物性たんぱく質がとれる食品でおすすめなのは大豆です。

大豆たんぱく質には、筋たんぱく質を分解(筋肉の減少)する酵素「ユビキチンリカーゼ(Cbl-b)」の働きを阻害する作用があります。

二川先生とフジッコの共同研究によると、運動不足気味のタクシードライバー25名を対象に、大豆を30日間摂取した群と大豆を摂取しない群に分け、それぞれの筋断面積と筋力・筋機能を測定したところ、大豆を摂取した群のほうが有意に高い値を示したことがわかっています。