もっとも困っている人にエールを届ける
今年3月、東京国際フォーラムにて「第8回 平原綾香 Jupiter 基金 My Best Friends Concert〜顔晴れ[がんばれ]こどもたち〜with Orchestra」と銘打ったコンサートを開催します。これは2015年に「その時もっとも困っている人にエールを届けたい」という思いからスタートさせたもので、今年で8回目を迎えます。
私は2003年のデビュー以来、さまざまなチャリティーコンサートにお声がけいただきました。参加するうちに、私も「日本や世界で役に立つ基金を自身で立ち上げたい」と、いつしかそんな夢を描くように。
2004年に新潟県中越地震が起きた時、デビューしたばかりの私は、歌うことしか出来ないもどかしさを抱えていました。「音楽で何ができるのだろう。私は何のために歌うか。私の歌を聴いてくださる方はいるのだろうか」と自分に問いかける日々の中で、避難所からラジオ局にたくさんの「Jupiter」のリクエストが来ていることを知って。歌うことへの意味を教えてくれたのは、被災された方々でした。
2011年3月の東日本大震災でも、家や仕事、大切な人を失った深い悲しみや苦しみに触れました。私も立ち上がって何か役に立つことをしよう――。その時強く思ったのが基金設立のきっかけです。
「平原綾香 Jupiter 基⾦」の存在を知り、取材に来てくださるメディアも年々増えています。基金のためにたくさんのテレビ局や取材の方々が来てくださったことが嬉しくて、思わず泣いてしまったこともありました。今日もこうして取材していただき、本当に嬉しく思っています。