フレキシブルな生き方をしたい

演じることは同じでも、舞台はドラマや映画とは違いますね。よく舞台は映像作品と違ってお客さんの反応がダイレクトに伝わってくると言っている人がいて、確かにそれもあります。ただ僕は少し違ったことを強く感じていて。舞台には映像作品に出演しても感じない儚さがつきまとうんですよ。映像ってあとから何度でも観ることができるけど、自分が出たリアルな舞台を客席から観ることは一生できない、僕は観られないんだって思うわけです。なので周囲の人の感想を聞きまくりますし、自己評価をしないように心がけています。

こういう役者になりたいという目標はあえて掲げていません。目標を作れば最短距離でいけるのかもしれませんが。僕は自分がどこにたどり着くかわからないまま歩んで行く中で、いろいろな人や作品に出会うことによって導かれる道を進んでいくのも素敵だなって。

あくまで自分の場合はなのですが、目標を定めてしまうと、その目標に必要なことだけしか吸収できなくなってしまいそうで。なのでフレキシブルに、最後にどんな景色の場所にたどり着くかわからないというようでいたいなと思ってます。

 

「こういう役者になりたいという目標はあえて掲げていません」