1980年に「ふたり酒」がヒットして、この写真の「テイチクヒットパーティ」に初めて参加させて頂きました。
この日、初めて石原裕次郎さんにお会いしたのですが、会場に現れた時の圧倒的なオーラは今も忘れられません。八代亜紀さんにはデビュー当時から「美幸ちゃん!美幸ちゃん!」ってよく声を掛けて頂いていましたが、お二人から「おめでとう!良かったね!」といってもらえたことを思い出します。
数年前になりますが、大晦日の番組で八代さんと楽屋が一緒になった時、舞台関係者の方にお渡しするためのお年玉をご自身で詰めていらっしゃっていて、私が「すごい!すごーい!」って見ていたら「美幸ちゃんも欲しい?」って言われたので「はい!」って答えたら、私、八代さんからお年玉を頂いちゃったんです。
その後、楽屋の挨拶に来られた方々お一人お一人に「はい、一日早いお年玉」って、丁寧にお渡しされていた光景が今も忘れられないですね。
このパーティから43年が経ち、テイチクは今年創立90周年を迎えましたが、辛い時や苦しい時にこそ歌が必要だと感じます。これからも演歌、歌謡曲を大事に届けて100周年を目指してほしいと思います。
川中美幸
佐藤利明
娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー
1963年東京都生まれ。榎本健一、古川ロッパ、笠置シヅ子、ハナ肇とクレイジーキャッツ、渥美清などの昭和の喜劇人、アーティストの魅力を、新聞連載やコラム、音楽CD、映像ソフトのプロデュース、ラジオなどで、発信を続ける「昭和のエンタテインメントの伝道師」。音楽プロデューサーとしても活躍、CD「ブギウギ伝説 笠置シヅ子の世界」監修・選曲・解説、由紀さおり&PINK MARTINI「1969」のスペシャル・アドヴァイザー、小泉今日子・浜田真理子「マイ・ラスト・ソング」構成・プロデュースなどを手掛ける。2015 年文化放送特別賞受賞。『マイ・ラスト・ソング~久世さんが残してくれた歌~』など舞台・コンサートの構成・演出も手がける。第8回両国アートフェスティバル芸術監督。 主な著書は『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』『みんなの寅さん from1969』(アルファベータブックス)、『寅さんのことば 生きてる?そら結構だ』(幻冬舎)、『番匠義彰映画大全:娯楽映画のマエストロ』(Amazon)など多数。https://note.com/toshiakis/