バリウム検査と比べ、胃カメラはラク

前はバリウム検査をしていた。
バリウム検査とは白い液体を飲み、機械に立ち、ぐるぐると機械が動いて撮影していくものなのだがこの時の白い液体がなにしろ苦手で、飲みきることが難しく辛かった。

それに比べれば、胃カメラはわたしはラクだ。とろっとした液体は少し飲むが、それほどのクセはなく少量。そのあとはベッドに横になり、点滴を入れる、「なんか、痛いです」と麻酔が身体に入ってきたときの腕の痛みを確かに看護師さんに伝えた記憶はあるが、そのあとの記憶は曖昧で、一体いつカメラを口から入れたのかさえ覚えていない。気づいたら終わっていて、看護師さんに促されてベッドから起き上がり、別室へ移動して「しばらく横になっててください〜」という声が遠くで聞こえたような気がする。そしてたぶん10分後くらいには、スッと立ち上がって歩いていた。

怖がりのわたしだが、胃カメラへの恐怖は、ほとんどない。同様に大腸カメラも全然平気だ。ちなみに大腸カメラの前に飲む大量のお水や液体は嫌いではなく、大腸の中から何もなくなるのは、とてもすっきりとして、むしろ好きだ。その大腸カメラは別日にね、というわけで

今日のところの検査結果を聞いておしまいになる。おかげさまで、ここまでは大きな問題はなかったようだが一つだけ。

本連載から生まれた青木さんの著書『母』