2018年に乃木坂を卒業して
前田 舞台人として、自分の体を維持し続けていこうというのが当たり前になっちゃっているので、そこに意識を高く持つのは私たちには当然のことなんですよね。ストレッチや筋トレはあたりまえだし。水泳はいいですよー。いい年にいいものを選んだなと思っているの。90代になってもできそうでしょう?
生駒 水の中は負担も少ないっていいますもんね。水圧で筋肉もつきそうだし。
前田 だからすごい筋肉ですよ。(笑)
生駒 当然、水泳のためには水着を着られるわけですけれども、美波里さんは、化粧品メーカーのCMで一世を風靡なさって、最初は水着の撮影が多かったと伺いました。
前田 そうなんですよ。10代のころはいやでしたねー。お仕事の依頼が水着ばっかりで、切なかったです。だから、いったん仕事をストップしてアメリカで過ごしたりしてね。ミュージカルのオーディションを受けたりして、自分で自分の居場所を探しましたね。
生駒 それ、わかります!私も2011年に乃木坂46の第1期のオーディションを受けて、ファーストシングルからセンターを務めていましたが、2018年に乃木坂を卒業してから、自分の居場所はどこだろうと探し続けています。ようやく最近、俳優でやっていこうという気持ちが固まってきました。
前田 いいですね。生駒さんが出られたテレビドラマも拝見しましたよ。今回の舞台は朗読劇ですが、私は朗読は初めてなので、生駒さんのほうが先輩。私は歌って踊ってと動いて表現することしかやってこなかったので、動かないで朗読をする舞台は怖かったんですよ。だから避けていたの。
生駒 先輩だなんて、困ります。でも、美波里さんが朗読を避けていらしたなんて、なんだか意外です。
前田 自分にできるのかしら?と思っちゃったのね。舞台の上でめいっぱい動きまわることで表現してきた私に、朗読だけで伝える力があるのだろうかと…。でも、この作品を読んだときに、私が育った環境そのままだなと感じました。まったく同じなので…朗読劇は怖かったけれど、ぜひやりたいと思ったんです。ただ、私はバレエをやりながら伸び伸びと少女時代を過ごしたので、学校に行けなくなったまいちゃんとは、そこは違うけれど…。