フィンランド式サウナにはまる

生駒 でも、私、自分のペースをつかむのが苦手なタイプなんです。仕事をしているだけで消耗している自分を感じて。サウナにはまっていて、ストレス解消しています。秋田では、フィンランド式サウナで、水風呂じゃなくて、雪山に入るんです。大地のパワーをもらえるんですよ。

前田 素敵ねー。東京と田舎とバランスをうまくとって生活すると、リフレッシュできますよね、私も一時期、軽井沢にも家をもって、東京と2拠点の生活をしていましたけど、実際はなかなか大変でした。湿気があったので、行けばまず掃除から始めないといけない。休みにいくのに、掃除でへとへと(笑)。8年続けたけど、ついに手放しました。

生駒 憧れの別荘ライフですが、やっぱり大変なんですね。

前田 今は、旅公演があると、自分で計画を立てて、どこに行くかを決めているんですよ。やっぱり祖父母の影響で自然が好きなんですね。そこは、まいちゃんのおばあちゃんと同じです。

生駒 おばあちゃんは、イギリス人なのに日本人と恋をして日本にやってきたという勇気ある女性です。そんな生き方もあるんだなと思います。美波里さんの生き方は、憧れます。ミュージカル女優もきちんと自分で選択して、夢をつかんでこられたんですよね。

前田 そうね。やはり20歳で結婚して、うまくいかなくて離婚することになって、そんなときに、子どもに恥じないように生きていきたいと思い始めたときに、ミュージカルだと思ったんです。

生駒 当時からミュージカルは全盛だったのですか?

前田 いえいえ、舞台そのものがなくて、役がないんですよ。私の初舞台は、雪村いづみさんのために書かれた作品でした。モデルの仕事もやっていたけれど、必死でお稽古して、『コーラスライン』のオーディションに受かって、少し自信がつきました。舞台に立つとどんどんミュージカルの魅力に取りつかれて、ミュージカル1本で食べていきたいという気持ちが強くなりましたね。