(写真提供:ベアーズ)
東京都の発表によると、2024年1月時点で従業員30人以上の都内企業のテレワーク実施率は約41%だそう。新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、急速にテレワークが普及しました。そのようななか「家での食事回数も掃除の頻度も増え、『家事を手伝ってほしい』という需要が高まりました」と語るのは、株式会社ベアーズ取締役副社長・高橋ゆきさん(「高」は正しくは「はしごだか」)。高橋さんは、「志というのは、夢中になって時を忘れ、成し遂げたいと思うもの」と言っていて――。

苦しくなるのが仕事、楽しくなるのが“志事”

私は仕事のことを“志事”と呼んでいます。

社会人になると仕事は人生の大半の時間を占めるもの。その仕事を自分の志と一体化させ、天命・天職ととらえて生きることができれば、とても幸せなことです。

志というのは、夢中になって時を忘れ、成し遂げたいと思うものです。「好き」をはるかに超えたところにあります。情熱と覚悟を持ってやりたいことです。

人に与えられ、「やらねばならない」という感覚でやる仕事というのは、続けるうちにどんどん苦しくなってしまいます。

一方、志と一体化させ、夢中になって取り組める“志事”は、やればやるほど楽しくなります。

私の志は、日本に家事代行サービスを根づかせること。

「誰もが日々の暮らしから幸せを感じる社会をつくること」を“志事”と考え、「お茶の間の幸せ度数を上げ、世界に幸せの循環を生み出したい」という想いで走り続けてきました。

正直、「好き」だけでは、とても超えられないことの連続でした。

志として、愛と誇りと希望を持って追求してきたからこそ、途中でくじけずに、ここまでやり遂げることができたのだと思います。