《 これだけは3 》

「もしものとき」に知らせる友人・知人を一覧に

あなたの友人・知人など人間関係を、意外に家族は把握していないもの。いざというとき、誰に連絡すべきか? と家族が困らないように、死ぬ前にもう一度会っておきたい人、葬儀に呼んでほしい人をリストアップしておきましょう。

名前、住所、電話番号などを記して一覧表にする。アドレス帳を作っている場合は、呼びたい人に印をつける。遺族がわかればどんな方法でも構いません。

なお、趣味のサークル、学生時代の仲間などグループへの連絡は、一番親しい人をキーマンにして、その人から連絡網を回してもらうのも一案。

私の場合はスマートフォンの電話帳で、「緊急時の連絡先」「訃報連絡先」……とグループ分けして、「もし私が死んだら『訃報連絡先』に入っている人全員に電話してね」と家族に伝えてあります。スマホを使っている人にはおすすめですが、必ずロック解除の方法を伝えておきましょう。

 

《 これだけは4 》

遺影用の写真を準備しておく

亡くなったあと遺影を選ぶにも、アルバムがどこにあるかさえわからないというケースはよくあります。最低限、「ここにアルバムがあるから、もしものときはこの中から選んでね」と写真の保存場所を伝える。あるいは、とっておきの1枚を自分で選び、「遺影はこの写真を」と言っておきましょう。

ただ、今後も写真を撮る機会は多いはず。今はスマートフォンでもきれいなポートレートが撮れます。気に入った写真をSDカードやUSBメモリなどに保存して家族に伝えておき、新たに撮影したお気に入りはそこに加えるという方法で更新するのもおすすめです。

 

《 これだけは5 》

貴金属、手紙、写真を分類・整理

手紙、写真など思い出の品は、そのまま残しておくと遺族が処理に困ります。遺影用の写真を準備するついでに不要なものは処分し、少しずつ整理を。

今捨てる決心がつかないけれど家族に見られたくないというものは、いつか処分するものとして1ヵ所にまとめます。

またジュエリーなどの貴金属は、もう使わないものは子どもに譲るか、売って換金する方法も。まだ使用するものでも、この指輪は長女に、これは次女に、と死後の行き先を子どもと相談しながら決めておくのがおすすめです。高価な遺品をめぐってきょうだいが争うケースもあります。

このように、遺したいものを仕分けして、あとのものは形見分けするか捨てるか、遺族に任せてもいいでしょう。