《 これだけは6 》

病気になったときの希望は理由とともに明確に

病気や事故で命にかかわる状態になったとき、病名や余命を告知するか? 延命治療をするか? 切迫した状況のなか、家族は医師から判断を迫られることもあります。今のうちに自分の希望をエンディングノートなど書面で残すか、口頭で伝えておきましょう。

ただし、単に「告知を希望する、しない」だけでは不十分。たとえば親が余命3ヵ月と子どもが医者から告げられたとします。「告知を希望する」と書いてあっても、子どもは「助からないのなら、残りの日々を心穏やかに過ごさせてあげたい」と、親を思うがゆえに希望を覆してしまう可能性も。

ですので、希望とともに必ず理由を記す。「親友と最後に会ってお別れしたい」「最後にもう一度〇〇へ行きたい」、だから余命を知らせてほしいと書いてあれば、家族も納得し、悩まなくてすみます。

延命治療の場合は、希望と理由を書くだけでなく、家族や親戚にも伝え、共通認識をもってもらいましょう。

●自分の希望を伝えておくべき事柄

□ 病名や余命の告知について
□ 延命治療を行うかどうか
[人工呼吸、人工栄養(胃ろうなど)、人工透析]
□ 献体、臓器提供について

 

《 これだけは7 》

葬儀社と面談し見積書をもらっておく

死後、遺族がすぐに行わなければならないのが葬儀社への連絡。葬儀内容を決めなければ、訃報も伝えられません。時間も心の余裕もないなか、葬儀社を選ぶのは難しいもの。今のうちに葬儀社から見積書をもらっておきましょう。

その際、喪主となる家族と一緒に葬儀社へ行くのがおすすめ。葬儀の流れや疑問点を知ることができます。できれば、タイプの異なる葬儀社2社程度に行き、比較検討しましょう。

ここにしようと心積もりしておけば、遺族もすぐに依頼できます。菩提寺がある場合は、すぐに菩提寺への連絡が必要です。連絡先と宗派はわかるようにしておきましょう。

 

要注意! 介護の指名・指定はトラブルのもと

自分の希望を叶えるためのエンディングノートですが、家族が困るような内容は記入しないこと。特に注意したいのが介護に関する要望です。

「自宅で長女にみてもらう」など、指名や場所の指定はNG。

「自宅」と書かれていると、本当は施設に入居させたくてもできず、結果的に子どもに負担をかけることに。指名されなかった他のきょうだいが介護に協力しないなど、トラブルのもとにもなりかねません。

介護の要望は家族と相談のうえ決めるのが理想です。