タイムトラベルができる場所
ただし、京都には1000 年にわたって都が置かれていた長い歴史があります。
それゆえ、京都の名所・旧跡といっても、それぞれに時代背景は異なっています。
いつも観光客で賑わう黄金に輝く金閣寺は、14 世紀の終わり頃、室町時代に建てられたもの。また、あでやかな舞妓たちで華やぐ祇園界隈が花街として栄えたのは、19 世紀初めの江戸時代後期になってからです。
京都のご老人が言う「先の戦争」とは、第二次世界大戦ではなく、15世紀後半に起こった応仁の乱を指すというのは有名なジョークですが、実際に、応仁の乱で都の中心部は焼け野原となりました。
しかし、第二次世界大戦の戦火を逃れたことで、残された貴重な文化財や歴史ある町並みは破壊を免れ、今日まで良好な形で保存されました。(そう考えると、京都の人にとって「先の戦争」が応仁の乱だというのは、あながち間違いではないのです)
西洋の堅牢な石の建築物ではなく、燃えやすい木と紙の文化が、これほど長い間維持されたことに驚く人もいるでしょう。
さほど大きくはない街に、さまざまな時代に生きた人々の痕跡が残されている。
つまり、ここはタイムトラベルが簡単にできる場所。
みなさんも、京都を旅して、時間旅行を楽しんでください。
そして紫式部も見たであろう景色に出会ってください。
願わくば、その感動を海外の友人・知人と共有してほしい。
『THE TALE OF GENJI AND KYOTO
日本語と英語で知る、めぐる 紫式部の京都ガイド』
紫式部ってどんな人?
『源氏物語』のあらすじは?
海外の人に質問されて、困ったことはありませんか。
昔、授業で習ったけれど、英語だとうまく説明できない。
そんなときに役に立つ「日英バイリンガルの京都ガイドブック」です。
2013 年に著者がアメリカで出版した英文のカルチャー・ガイド『Cool Japan: A Guide to Tokyo, Kyoto, Tohoku and Japanese Culture Past and Present』(Museyon, NY) をベースに、日本語訳や語句の解説などを加えて再構成。
気鋭の写真家、稲田大樹さんの美麗な風景写真や、新たに書き下ろした日本語エッセイを織り込みました。
おなじみの観光名所も欧米人が理解しやすいような切り口で紹介。
京都観光や英語学習のお供に、また、外国人向けツアーガイドの参考書にも。
もちろん、日本語の部分だけを読んでも楽しめます。