チケットが残っていることを祈り国技館へ

ネットで見たら、各席のチケットは「完売」。しかし、当日国技館入口でイス席を販売していることを知った。自宅から、両国国技館までは約2時間かかる。午後2時が開催時間だ。相撲の神様がチケットを1枚、私に残してくれていることを祈り、JR両国駅に向かった。

着いた両国駅は、女子トイレの長蛇の列を見ても分かるように大混雑。下を向かずに多数の人が歩いているので、「駅の床に土俵が描かれているのを、初めて来た人は気づいてくれ!」と、おせっかいな気持ちになった。

駅の外は、国技館へ向かう人、人、人。「みんな、大相撲が好きなのだ」と思うと、私の老体にエネルギーが湧いてきた。

そのエネルギーのまま、国技館の入口横の窓口で、2階イス席のチケットを手に入れた。

親方たちが入口で立ったまま、押し寄せる来場者のチケットを切っている。