安治川親方がチケットを切ってくれた
人の流れに従い進んだら、安治川親方(元関脇・安美錦)がチケットを切ってくれた。私がいきなり「本を買いました」と言ったら、親方は「はあ?」というお顔をした。本というのは、『けっぱれ相撲道[安美錦自伝]』(著者・安治川竜児、2022年5月24日、光文社発行)のことである。安治川親方が切ったチケットは、日記に貼って保存することに、その場で決めた。
国技館の館内は、石川県と富山県の物産や大相撲のお土産を買う人が大行列。私も地震災害は明日は我が身だと思い、長期保存ができる、力士たちの顔がパッケージのパンの缶詰と力士たちの姿があるペットボトル入りのミネラルウォーターを買った。
ここからが問題だ。私は両国国技館音痴なのである。蔵前国技館は得意だったのだが、両国国技館は迷う。年齢のせいだろうか?
案の定、「協会御挨拶」が始まってしまい、2階席の入口で動けない私に係員さんが、「協会御挨拶は、いつもは八角理事長(元横綱・北勝海)ですが、本日は春日野事業部長(元関脇・栃乃和歌)がして、土俵上にいるのは北陸出身の親方と力士ですよ」と小声で解説してくれた。御挨拶が終わると、その係員さんが、席まで連れて行ってくれた。