2024年の大相撲大阪場所は、新星の登場、記録尽くしで幕を閉じた。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が、4月16日に行われた能登半島地震復興支援の勧進大相撲に突撃、観戦記を綴ります。
能登半島地震復興支援の勧進大相撲
能登半島地震復興支援の勧進大相撲が、4月16日に東京・両国国技館で開催され、約7000人の観客が集まった。日本相撲協会は、今回の入場料全額などを、被災地の義援金として寄付する。
同日の午前零時過ぎ、友人から悩みの相談の電話があり、私も悩みを話し、午前5時まで話し込んでしまった。4時間くらい眠って目が覚めたら突然、「今日は勧進相撲の日だ。友人と私の悩みなど、被災地の人たちに比べたら大したことではない。私でもお役に立てることは、勧進相撲に行くことだ」と急に思った。
「勧進」は、寺院や神社などの建立、修繕、公共事業の資金を募るもので、室町時代に相撲と繋がり「勧進相撲」となり、江戸時代に全国各地で興行された。
今回の勧進相撲は、昭和37年10月の大阪での「四天王寺復興勧進大相撲」開催以来、62年ぶりとなる。