マス席の臨場感

体育館に戻り、1階のアリーナは土足厳禁とネットにあったので、持参した携帯スリッパに履き替えた。休憩時間なので土俵を確認。土俵が動かないようにどう作るのか?と思ったが、質問できる呼出さんがいず、その技術に勝手に感動した。

マス席といっても囲いがあるわけではなく、床に敷いたシートに囲いのテープが張ってある。私の横の花道も色がついているだけ。それが動きやすくて良かった。

花道の後方で四股を踏んだ力士がいて、その振動がお尻に伝わった。この臨場感がたまらない。力士は響くと思ったのか、四股は一回で終わってしまった。

観客の皆さんの頭を超えて見る土俵は遠く、取組の迫力はあきらめて、花道を往復する力士と出番を待つ力士に集中することにした。

花道の向こう側には柵があり、出番を待つ力士が仲良く話をしたり、体を動かしたりしている。本場所のような凄みのある緊張感はない。

爆笑の初切。あきれた相撲に、行司が帰ってしまい、困っている力士たち(写真提供:著者)