芸人が2人でほんとに描いた本

HG :八木さんはご自分のイラストで、『ぼくの怪獣大百科』も出版してますよね。

八木 :でもね、今回HGがイラストを書いてくれたことで、初めて何度でも見返したい理想的な本が出来上がった。今までは僕の画力がどうにも想像力に追いついていなかったから本当にありがたい。HGは誰かにイラスト習ったこととか学校行ったことはないんだよね?

HG :そうですね、絵の学校には行ってません。今回僕も100体描いてるうちにイラストうまなったと思います。

八木 :芸人が2人で描いた本だから、プロが手直ししてるって思われがちやけど、色から構成から全部HGがつくってくれて、ほんまにすごいと思うわ。

HG :ひとつイラストが完成したら八木さんにデータを送ってたんですけど、毎回「ここがかっこいい」とか「この表現うまいな」とか褒めてくれました。

八木 : HGのイラストほんまにスゴイから。

八木さんの描いた虹のキャラ・スーパーラッキー

 

仕上がったHGさんのキャラ

HG :でも、何枚も見て褒める所がなくなったのか、せっかく虹のキャラクターを工夫して描いたのに、「背景の空が綺麗」って。あれは「セイ!」でしょう。

八木 :あれは褒め間違えた。

HG :ダメ出しは一切無しで。その後、八木さんが生息地や生態について文章で肉付けして、レアレベルを数字でつけて、仕上げていく作業でしたね。

八木 :そうそう。

HG :仕上がったもののレアレベル見ると、「え?これがレアなの?」とか「これがまぁまぁレアじゃないのか」とか驚くっていう…。

八木 :いや、生物のレアレベルは別にHGの絵の評価ではないのよ。(笑)

HG :頭ではわかるんですけど、この妖怪ぬりかべみたいで一番早く描けた「しろべえ」がレア度9300で、自信作の「ビックハンド」がレア度900っていうのなんか納得できない。

ビックハンド
ビックハンド

八木 :いや、だからそういうことじゃないんだって。(笑)

HG :グッズ化するなら「しろべえ」だって言いますけど、僕からしたら「三日月龍」とかもうちょっと手の込んだフォルムのやつをとり上げて欲しいですね。