概念的な「発行市場」

一方の発行市場は、東証みたいな物理的な場所ではない概念的な市場のこと。

ある企業が新たに新株を発行して、それを引き取った証券会社が投資家に「新株買いませんか~?」と投資を募る一連のプロセスのこと。

(写真提供:Photo AC)

企業は新たに資金が必要になったら、多くの場合まず銀行に借りることを考えるよね。

一部有力な企業は、銀行に借りて利息を払うくらいならと、自ら債券を発行して投資家からお金を集めようとする。「**企業債、10年満期、利率年*%」みたいな感じで募集が行われるの。

さらに一部の企業は、債券でなく「新株」を発行して資金を調達しようとするわけ。

債券を発行すると毎年の利息の支払いと満期時には元本を返済しないといけないけど、新株を発行してそれを買ってもらったら、満期はないから返済義務もないからいいよね。これが発行市場。

もし君たちがこの企業の新株発行に応募して代金を入金したとしたら、そのお金は今度こそ、その企業に届く。

そのお金はきっと有意義に使われるから「応援」したことになるよね。社会にとっていいことをしてる企業の新株を買いたいね。