「上は晴天、下は土砂降り」
ただ今回は、「マイナス金利解除」「金利のある正常な状況」とマスコミが大騒ぎした割には、マイナス0.1%の長期金利が0%になっただけの小規模な政策でした。
海外からは逆に、「日本は金融緩和をやめない」と見られ、円が売られて円安になっています。それで、なんとか株価も4万円前後にとどまっているのです。
投資環境がよくなるには、経済が改善しなくては難しい。一部の大企業は儲かっているけれど、多くの企業や庶民の生活は疲弊しています。賃金は人手不足解消のために上がっているだけで、企業が潤っているわけではない。人手不足による倒産も起きかねません。
実質賃金は22ヵ月連続で下がっていて、GDPの個人消費も3期連続のマイナスです。日本経済は、「上は晴天、下は土砂降り」の状況で、決してよくありません。
政府も日銀もデフレ脱却宣言をできず、多くの人にとっては投資環境がよいとはいえない。個人的な意見ですが、この時期はとりわけ投資はおすすめできません。