かっこよかった!
金澤 試写でお母様と観ました。草なぎさん、かっこよかった!
草なぎ でしょ? 僕、まじでかっこよかったよね。(笑)
今回、自分でもかっこいいと思っちゃったんだよね。
けっこう唐笠も似合うな~と。
これまでの映画の中で、現代劇も含めて一番かっこいいような気がする。
僕、もしかしたら、生まれる時代、間違っちゃったかも。(笑)
江戸時代だったらかなりもてたと思うんだよね。
金澤 今でもかっこいい。
草なぎ ありがとう!
今回、時代劇の新境地を開いちゃったというか、気持ちよかったんだよね。
もちろん、とっても大変だったよ。テレビドラマは、毎週、オンエアするから、ある時間まで撮っていたらそこで終わるけれど、映画は監督さんが納得するまで撮り続けるんだよね。だから終わりがない。朝まで撮ってたことも何度もあった。
金澤 大変だった?
疲れた?
草なぎ うん、そうだね。もう無我夢中だったね。
僕からしてみれば、同じシーンを何度も何度も撮り直ししているのが、なぜなのかわからなくて、もういいじゃんと思ったりしたこともあったんだけど、白石監督から話を聞いてみると、光のあたりかたとかゆらぎとか、風がふいた雰囲気とか、微妙な角度とか、彼なりの確固たる理由があるわけ。まさに職人なんだよね。もう毎回、勝負だよ。
白石さんとは初めての仕事だったんだけど、同い年だということがわかって、とっても親しみがわいて、いい関係ができていたよ。彼が映画作りにとことんこだわる人だということもよくわかった。