《その4》使い勝手で調理器具を見直す

料理を効率的にするには、調理器具も重要です。日々台所に立ちながら思ったのは、鍋は口径18センチと16センチの2つがあれば十分だということ。年齢を重ねると、重い鍋は使うのも洗うのも大変になってきます。私も最近、母の代から使ってきた無水鍋を手放す決断をしました。

次に、フライパン、ボウル、まな板は大きいものがいいということ。小さいと、食材を炒める、混ぜる、切るなどの作業中にはみ出したり、飛び散ったりしてストレスですし、無駄な動きが増えてしまいます。逆に、揚げ物をする鍋は直径が小さく高さがあるほうが油も少量で済み、火の通りも早いですよ。

 

《その5》台所に立たない日があってもいい

最後に、食事に対する考え方について皆さんにお伝えしたいことがあります。

同年代の方と話していると、料理に対して「手作りがいちばん」「品数は多いほうがいい」などと、真面目に考えすぎている人が多いようです。

頑張れているうちはいいけれど、だんだんと体力も気力も低下していくのですから、もっと気楽に取り組んでもいいのではないでしょうか。野菜だって、カット野菜を使ってもいいのです。

私も70歳を超え、「何も作りたくない」と思う日が定期的にやってくるようになりました。そんな時は無理せず、外食をしたり、市販のお惣菜や冷凍食品を食べるようにしています。長生き時代の今、考え方も柔軟かつ自由にして、食事を楽しんでいきたいですね。