(撮影:山田耕司/背景イラスト:illust AC)
テレビ番組で紹介したレシピが簡単でおいしいと評判を呼んだ、《スーパー主婦》こと足立洋子さん。「食事作りはラクに効率よく」を実践する料理家が、コツとワザを伝授します(構成=福永妙子 撮影=山田耕司 イラスト=宮下和)

前編よりつづく

食べないよりは食べたほうがマシ

私は長く料理講師を務めており、「バランスよく食べましょう」と呼びかけてきました。かつては「1日30品目」が推奨されていましたが、そんなに摂るのは大変なこと。そこで今はこう考えます。

 

《その3》栄養は1週間単位で摂れていればOK

たとえば、野菜は1日350グラム必要といわれますが、葉物野菜だけでは必要量に達しません。私は野菜が足りていないなと感じたら、大根、白菜、キャベツ、芋、玉ねぎ、人参など重さのある野菜で作った料理を食べるようにしています。おでんの大根は、なんと1切れ100グラムもあるんですよ。

また、大豆製品は1日に80グラム摂取するのが理想ですが、味噌汁で10グラム、あとの70グラムはどうしよう……と毎日頭を悩ませるよりも、150グラムのお豆腐を主菜にする日を作って、1日でドーンと摂ればいい。

ちょっと変わったところでは、大好物の「大豆とレーズン煮」をストック。食事におやつにと、ちょこちょこ食べています。

私自身、気付くと肉や魚を食べていないことが増えてきました。けれど、神経質になる必要はありません。スパゲッティや焼きそばを作る時に、玉ねぎ、人参、ピーマン、それにウインナーや豚肉を入れれば、栄養バランスの点では十分。

こんなふうに、食べないよりは食べたほうがマシと考えることで、気持ちも料理の手間も随分ラクになるはずです。