〈待っているよ〉という思い

両立応援カフェテリアプラン制度について、同行人事部・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進室・室長の櫻井晶子さんは「この制度を利用することによって、〈しんどい時に無理せず人に頼る〉ということを体験してもらえればいいなと思っています。ベビーシッターなど直接的な育児サポートだけでなく、宅配サービスなどにも使えるので、気軽に利用してほしい。そういった外注できるサービスを利用することで、育児・家事と仕事の両立を支援できればと思います」と語る。

産休・育休中は、周囲のスタッフにその分負担は増えるものの、復帰予定である限り増員できないケースもある。早く戻ってきてもらうのは企業側にとってもメリットだが、あまり長期に職場を離れることで不安を覚えてしまう場合、できるだけ早めに復帰することは、本人にとってもメリットになるだろう。

自身も3人の子のママとして仕事と育児を両立中の櫻井さんは「〈早く戻って仕事をしてほしい〉、というよりも〈待っているよ〉という思いを、この制度が用意されていることで受け取ってもらえれば。私の時もこの制度があったらよかったのになと、うらやましいです(笑)」と新制度への期待を見せた。