社交界の花形・清少納言に対して……

たとえば「人に一番気に入られたい」とは、清少納言の残した言葉。

宮廷で生活し、まさに社交界の花形的存在であった彼女は、自分の才能をより多くの人に認めてもらうことを望んだのである。

『あなたの知らない日本史の大常識』(著:日本博識研究会/宝島SUGOI文庫)

そんな清少納言に対して、紫式部は「宮中のようなところで、どうして見識をひけらかしたりできるのか」といって批判したのだ。

ただし、ふたりが活躍した時期には若干のズレがあり、実際に顔を合わせることはなかった。