登山中の対策その3「お花摘み」

登山用語では女性が山中でトイレをすることを、「お花摘み」と呼びます。山中で用を足すのは基本的にマナー違反ですが…どうしても我慢出来ない時もあるかと。山を歩いていると、痕跡を見かける時もちらほら。

一応、お花摘みについてポイントを整理すれば…

●なるべく平らなところで

斜度がキツいような場所で行うと、ふとしたキッカケで谷側など危険な箇所への転落危険もあるので、できるだけ平らな場所を選ぶ。その時、高山植物などを踏みつけないように。

●水場から十分離れる

山小屋やテント場、沢の近くは避けて。水源や土壌が汚染にされ飲めなくなってしまいます。

●登山道から外れた場所は気をつけて

人から見られたくないから、登山道からどんどん外れて…。

その気持ちはわかりますが、山の奥には野生動物が生息している可能性もあるし、人の入らない場所は想像以上に足場が悪い。また、離れすぎると登山道に戻る道が分からなくなる場合もありますので、登山道に戻る道を確認しつつ、適切なポイントを探しましょう。

●お花摘みの処理方法

穴を掘る→用を足す→排泄物に土を被せる

排泄物の分解を早めるために、事後は土を被せる。10センチくらい掘って埋めるそうですが、素手でそんな穴はなかなか掘れない。それこそスコップでもないとムリ! ネットではその時用のスコップも売られていますが…。スコップを買うぐらいなら、私は携帯トイレを持ち歩く方を選びます。

●お尻を拭いた紙は必ず持ち帰る

悲しいかな、山中にトイレ後に使った紙が落ちている場合があります。

自然の中ではティッシュやトイレットペーパーはなかなか分解されません。なので、使用済みの紙はビニール袋などに入れて持って帰るようにしましょう。臭いが気になる方も消臭用のゴミ袋に入れた上で、ジップロックに入れてしまえば大丈夫。

消臭袋とジップロックは何かと便利なアイテムなので、ザックに入れておくと安心ですね。

要点は以上となります。

今回トイレについて長々と書きましたが、私自身は山中で用を足さなくても済むよう、引き続き心がけながら行動したいと思います。事前のトイレは勿論、山で作るラーメンも水分少なめに、利尿作用のあるカフェイン摂取は控えつつ。

前提として、ゆとりのある山行計画を立て、駅や登山口でゆっくりとトイレを済ます時間を確保しするようにしていきたいです。