一方、夫の両親は愛知県にいてお二人とも健在ですが、遠方ということもあり、何かあれば夫が頻繁に帰ることにもなるだろうなとはうっすらと考えています。

実は、夫の両親とは結婚の食事会で一度会っただけで……。まだ一回もご実家に伺ったこともありません。大変不躾な嫁であります。

でも、義両親はこの結婚に関して「自分たちがいなくなった後、息子が一人になるのが気がかりだったから、いい人を見つけてくれてよかった」と喜んでくれていて、しかも私が多忙なことも理解してくれているとてもいい方たちです。時間ができたら絶対愛知県行きます!

義両親の介護に関して、夫は私になんの要求もしてきませんが、私はやれることはやりたいと思っています。そのとき仕事が暇になっていたら私自身が動くとか、まだ仕事が大変だったらお金を出すとか。

そのときどきの状況で方法は違うとは思いますが、全部夫一人に背負わせたくはありません。家族になるってそういうことですよね。同年代で結婚して、同年代の両親を抱えている。どちらも似たような状況なので、そこは助け合ってやっていきたいと思っています。

私たちは「体調不調のときに一人でいるのが不安だから、誰かそばにいてほしい」という価値観が一致して結婚しました。そして近い将来どちらかが病気になったりすることもあるでしょう。

一度、夫がギックリ腰(持病。癖になっている)で動けなくなったときに、私は夫の家に食料を運びました。ちょうど私も忙しい最中だったので、正直大変だったのですが、いずれそういう負担(=配偶者の介護)もやってくるんだろうなという覚悟はしています。まあぶっちゃけ私が介護される可能性のほうが高いと思いますけど。

でも、それが家族になるということ。将来、自分が面倒を見る側か見られる側か、どちらになるかわかりませんが、いずれにせよお互いさま。年とったもの同士、助け合うのみ。

今できることは、一緒にジムに行って健康で長生きを目指すことだけです。最近ほとんど行けてませんが(←)。

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)
『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)