北川景子ちゃん
『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)より
国勢調査によると、日本人の生涯未婚率は2020年で男性約28%、女性で約18%。この「生涯未婚率」の基準とされているのが《50歳時の未婚率》です。そんな境界線の50歳で結婚を決めたのが、タレントDAIGOさんの姉で、内閣総理大臣の故竹下登氏の孫として知られる人気漫画家・影木栄貴さん。
結婚は本当に必要なのか?全力で日々頑張り楽しんでいる女性が一度ならず何度も考える疑問に、影木さんが出した答えとは。50歳にして結婚、おひとり様をやめるまでの道のりを赤裸々に書いた初エッセイ本『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』から、自分基準の大切さ、年を取ると楽になることを紹介します。

《右へならえ》はもうやめよう

日本人って本当に「みんなと一緒」が好きですよね。「みんながしているから」「みんなが言っているから」「みんなが着ているから」といって行動する人が多く、自分の価値観で動いている人は本当に少ないなと感じます。同調圧力が強いって言うの?

私は中学のとき、休み時間に女子がみんなでトイレに行く理由がわかりませんでした。「本当にみんな、トイレに行きたいの?」「私は今トイレに行きたくないんだけどな」と思いながら彼女たちについて行きました。

みんながみんな、同じように制服を着崩しているのも理解できませんでした。むしろ「みんながやっているからやっている」という思考がかっこ悪いとさえ思っていました。

私は流行の服装を積極的に取り入れません。とにかく自分が好きなもの、自分に似合っているものを選びます。もちろんいいと思えば流行のものも買いますけど、あくまで自分の主観で考える。

たまに「ええっ!?」って驚くようなものが流行ったりするじゃないですか。え? ヤマンバギャルとか(こそっ)。そういうものに合わせている人を見ると、「それ、本当にいいと思ってやってるんか?」と聞きたくなってしまいます。

流行に乗ることは、経済を回すという点では意味があると思います。でも、業界の提出したトレンドに転がされているという見方もできますよね。本当に自分がいいと思ってやっているのか、まわりがみんなやってるからいいと思うのか。みなさんはどちらですか?