みんなが着ているから着る。みんなが持っているから買う。みんなが行くから行く―。まわりの目ばかり気にしていると疲れませんか? 時代や流れに関係なく、自分がいいと思うものを「自分基準=自分だけの美意識」で考えられると、人生がちょっと楽になると私は思うんですよね。

自分の価値観で生きていたら、仕事のスタイルや家族の形、結婚適齢期なども多種多様であっていいのに、まわりの声や視線を気にして、型にはめようとするから窮屈になる。もっと自分の判断基準で自分の人生を決めていいのに、と思います。要するになんだってアリだと思うんだよな。

あと人と意図的に「ズラす」ことによって得することがあります。例えばランチの時間、12時に行けば混んでいる店も、11時半に行けばまったく並ばず入れたりする。連休をずらして休みを取れば、渋滞にはまらず、交通費も安く旅行に行けたりする。50歳で結婚をしたら、こうして本を出せたりもする(笑)。そうやって、敢えて人と違う行動をとるのも悪くないですよ。

現在の日本は、人の目を気にして〝普通〟の道を歩もうとする人がたくさんいます。

「人」って誰だよ?

知らない人に何を言われても、気にすることはないと思いませんか?

ここ数年、生き方の多様化がどんどん進んでいるので、今こそ自分の物差しで自分だけの人生を送ればいいと思います。

つまり、そろそろ「右へならえ」をやめてもいいんじゃないかなという話。

まわりの目も、平均もどうでもいい。

もともと特別なオンリーワンでいきましょう。

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)
『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)