努力量と結果でマトリクスを―「努力分解思考」
最初に紹介したいのは「努力分解思考」です。
勉強において、がんばっているのに結果が出ないことって多いですよね。逆に、それほどがんばっていないのに結果が出てしまい、「結局は運次第じゃないか」と悩んだりするかもしれません。
結論から申し上げますと、努力量と結果は必ずしも一致しません。
うまくいかないときは、やり方を変えたり、方向転換をしたりする必要があります。でも、なかなか自分で自分の努力にメスを入れることは難しいのではないでしょうか? もしくは「もっとがんばれば、もっと良い結果が出るんじゃないか」と考えて、<質より量>路線に行ってしまうこともあるでしょう。
そんなときに有効なのが、努力量と結果をいったん整理したうえで、対策を考える「努力分解思考」です。
方法はシンプル。努力量と結果を基にしたマトリクスをつくるだけ。
具体的には、現状をもとにして【図1】のように、「努力しているのに結果が出ていない」「努力していないのに結果が出ている」「努力していて結果が出ている」「努力しておらずに結果が出ていない」といった4つに分解していくのです。
たとえば「英語において、英文法は努力しているけれど結果が出ていない。英会話は努力していないから結果が出ていない。読解は努力しているから結果が出ている」というように整理していく。そして、それぞれの結果に基づいて対策を考えていく、ということになります。
この分析を行うことによって状況が可視化されて、より適した対策がとれるようになるはずです。