目標は二つ設定すべし-「二重目標」

2つめにご紹介したいのは、目標設定のコツです。「二重目標」とよばれる方法を紹介したいと思います。

たいていの人が、目標どおりに物事が進まないと、それだけで「失敗してしまった」「もういいや」といったネガティブな気分になってしまいがちです。

「二重目標」は、そういう状態を改善するもの。具体的には<最低ライン>と<最高ライン>という2 つの目標を設けて、そのあいだを攻める、という方法となります。

たとえば、週のはじめに「今週はこれくらいの勉強をしよう」と考えると思いますが、そのときに「30 ページ分、問題集をやる」ではなく、「少なくとも20 ページ。できれば40 ページ分終わればいいな」と考えるわけです。

気をつけなければならないのは、「最低目標は、達成可能な最低ラインでなければならない」ということ。最低ラインよりも絶対に下回ってはいけません。そうでないと、「最低目標」の意味がなくなってしまうからです。

これは、成績についても応用できます。

「次の英語資格の点数は、80点を目指す。最低でも60点は取る」というように、点数に関しても目標を2つつくっておく。

【図2】二重目標

こうすることで、試験への取り組み方がうまくなるうえ、また受験後の反省はもちろん、次回の対策もずっとたちやすくなるはずです。