Q. 子どもに迷惑をかけたくない。親がしておくことは?
永代供養墓や合葬墓を選ぶのが一般的ですが、最近は散骨を希望する人も増えています。遺骨をパウダー状にして、海などの自然に還すというものです。
厚生労働省は「散骨に関するガイドライン(散骨業者向け)」を策定しており、独自の条例をつくっている自治体もあります。ルールやマナーを守りながら散骨が行われているのです。
海洋散骨は会葬者が同乗しない合葬タイプ(代行型)のものから、クルーザーを貸し切りセレモニーを行うものまで、内容も値段もさまざま。陸地に散骨する場合、他人の私有地以外となるため、場所が限られています。希望する場合は専門業者に相談しましょう。
いずれにしても、生前に自身の希望を、子どもたちに伝えておくことが何より大切です。
とはいえ、祭祀主宰者となる子どもにも選択の自由があることを覚えておきましょう。両親の遺骨を散骨するのか、墓に納骨するのかは遺された者の自由。
「絶対にこうしてほしい」ではなく、死後のことは子どもに任せる柔軟さも必要です。(小西さん)