M-1に出場したコンビの芸人「おばあちゃん」と(写真提供◎しゅんしゅんクリニックPさん)

患者さんに対してボケることはできないもので…

医師と芸人、僕は本当にどちらも続けてきてよかったと思います。医師の仕事は朝から、人の悩みを聞くわけですし、患者さんに対してボケたりツッコんだりしたくてもできない。

ただ基本的には真面目な性格で、余り時間や移動時間には本を読んで勉強していないと焦ってしまう性質なので、医師であることも性に合っています。多分どちらの仕事もどちらの息抜きになっているので、僕にとってはありがたい二重生活です。

最近は、内科だけでなく美容クリニックにも勤めるようになって、僕自身も美容の施術に対する偏見がなくなりました。ここ2、3年のことです。ボトックスやヒアルロン酸の注射って、注射ってだけで怖いなと思ってきたんですけれど、自分が間近に見て安全な技術と思いましたし、やり過ぎなければ活用した方がいいと完全に路線変更しました。周りの人にもどんどん勧めています。

僕は38歳の時に娘ができたので、娘が成人する時に僕は60近い年齢になってしまう。少しでも若くいたいというのも大きなモチベーションですね。