森高はきっと惑星の人
何を食べ、何を考えて生きたらあんな若々しさが宿るのだろうか。改めて最近の森高の映像を見ていると、年齢に焦り、抗った整形の様子は感じられない。
余談になるが、雑誌全盛だった時期に美容記事が専門だった私は、目が鍛えられた。無理をした整形や、加工した肌は嫌でも判別できるようになってしまった。昨今、女性の間では年齢を問わず、整形をすることに昔ほど抵抗がなくなっている。でもドクターがどんな精巧な技術を持って施術しても、不自然さは否めない。先日も立ち飲み屋で女性客がこんなことを声高らかに言っていた。
「最近の整形は前向きなものだし、安くできるし、気分転換になっているんだから」
その女性はヒアルロン酸注入も含めて、定期的に行っているらしい。が、やはり顔のパーツがアンバランスになっているし、彼女の酒場演説を聞いていると、もうやめられなくなっているようだった。
そんな香りは一切漂わせず、ただただ家族に愛されて生きていたら、オバさんにならなかった森高。きっと彼女は惑星から来たのではないだろうか。私たちは森羅万象の一環として地球上に存在するけれど、森高は違う。どこか知らない惑星からやってきた。そしてひと仕事を終えたらまた惑星へと帰っていく。たまーに見かける、ナチュラルエイジレス女性は全員そうだ。そんな馬鹿なことでも妄想していないと、あの現実美は受け止められない。
「ミニスカートは無理、若い子には負ける」と森高は歌う。
大丈夫、森高は負けない。あと5年くらい、絶対負けない。