まさに「この支配からの卒業」という気分でした…(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
気になるニュースや家族のモヤモヤ、日々の生活で感じたさまざまな思いや誰かに聞いてほしい出来事など、読者からの投稿を紹介するWEBオリジナル投稿欄「せきららカフェ」。今回ご紹介するのは、30代の方からの投稿です。学生時代、学校からの色々なプレッシャーを感じていたと、振り返ります――。

学生時代、感じていたのは

〇〇からの卒業と言えば、なんといっても尾崎豊の『卒業』でしょう。「この支配からの卒業」というフレーズは有名です。リアルタイムで聞いていた世代ではなくても知っている方も多いと思います。

そして私は学校を卒業するときに、まさにこんな気分でした。といっても、グレていたわけではありません。

普通に学校に通い、それなりの成績を修めて、普通に大学に進学したかったのです。学校も望むところは一緒だったでしょう。

しかし、やっかいなことがありました。学校は私立の中高一貫校で、進学校となり有名校となりたかったのです。進学実績を上げ、進学校としてブランディングしていきたかったのです。私立校でしたので人気が出なければいけないのは、公立校よりも切実でした。

進学校や有名校が使っているという参考書、補助の学習資料の情報を聞いてきては、学校の教材として使っていました。当時通っていた塾の先生は「あれっ、こんなレベルの高い教材使っているの!?」と驚いていました。

それはいいのですが、問題なのが学校の先生たちが使いこなせていないことでした。問題集の解き方や考え方は、自分で解説を読んで理解しろというスタンスでした。東大に入れと生徒に望んでおきながら、自分は東大の問題で頭をひねってしまうのです。