「京都内2拠点居住」も視野に

京都のどこに、どんな自宅を買うかは、まだ定まっていません。京都の中心部の町家のような家にするか、田舎の畑付きの一戸建てか、はたまた街中のマンションか。

街中のマンションに住んで、田舎の土のあるところに小さい家を借りる、という「京都内で二拠点居住」も視野に入れていると言います。畑をしたいので、農家に離れの部屋だけ借りるとか、選択肢はいろいろありそう、と言います。「京都では、生活することが面白い」

「郊外でも、一戸建てを買うなら、1階はオープンスペースにしたい。仕事場の書斎と、キッチンを置いて、人が集まったり、なにかイベントをしたりできるような空間にしたい。子どもがいないから、人の役に立つことがしたいと思って」

定年退職して京都へ移住した後も、フリーランスとして働き続けるつもりです。これまでの仕事の延長線上で専門性を生かせれば一番いい、と志帆さん。

他にも、地域社会にも貢献したいし、自分のスキルを生かした社会貢献もできるのでは、とも考えています。それらは東京じゃなくてもできるでしょう。「アウトプットをしない人生は、私はダメだと思う。消費するだけじゃ、生きていかれないだろうから、きっと何かはすると思う」

でも移住の前に、まず、いくらの家が買えるのか、老後までの資金計画を立てて、購入予算を精査しないとと、志帆さんは言います。

「おそらく5000~6000万円の家なら買えると思うんだけど。年金がいくらもらえるのか、退職金がいくらか、いくらまで家にかけていいのか、ちゃんとプロに聞かないと」。ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談しようと思っています。

老後の蓄えはどうでしょう。仕事も忙しく、志帆さんは資産運用も投資もしたことがありません。個人年金も入っていないし、iDeCoもNISAもしていません。ただ、堅実に、銀行預金と、貯金、会社の持ち株、財形年金はやっていて、結構な額が貯まっています。NISAも始めようと思います。