介護はしんどいことの連続
これまでも大助くんのおもしろいところに救われてきたんです。
人間、病気をすると「みじめに見えてないやろうか」という不安がぬぐえません。
「体の大きい大助くんが、背中丸めて嫁の介護をしていたら、みじめに見えるんちゃうか。私のせいで申し訳ない」と、どうしても思ってしまうんです。
でも、大助くんがいちいちおもしろすぎるから、深刻にならないんですよ。
実際にやっていることは大変なことばかりです。
介護はしんどいことの連続。
毎日、何百回もうさぎ跳びをしているみたいなものだと思います。
でも、大助くんは「うさぎ跳びして」って言われたら、「よし、わかった!」と張りきって、うさぎの着ぐるみをかぶってくるみたいなところがあるんです。
だから吹き出してしまう。
ほんまにおもしろすぎます。
※本稿は、『なにわ介護男子』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『なにわ介護男子』(著:宮川大助・花子/主婦の友社)
血液のがん・多発性骨髄腫に夫婦で立ち向かう、宮川大助・花子。
厳しい病状もつらい介護も笑いに変えてしまう、心温まる闘病介護エッセイ。