「飛鳥」という役名が…

実は企画書にめぐりあって出演を決めて、そろそろ撮影に入ろうという直前に、役名「飛鳥」を「百合子」に変更すると連絡が来ました。

えーっ!? な、な、なんでー!? 聞けば哲也が呼ぶ時に「ゆりっぺ」と呼ばせたいと脚本の佐々木守さんから言ってきたとか。

そ、そ、そんなぁ〜〜。

私がこの作品を気に入ったのは、役名の良さも含まれてのことでしたから、断固阻止の姿勢で「変更はしないでください」と申し入れました。

せっかくの「飛鳥」という役名が変わってしまったら、あまりにも残念過ぎますもの。

この申し入れのおかげで、「ゆりっぺ」の呼び方は実現せず、「あっちゃん」になってしまったことで、人気脚本家の佐々木守さんが気を悪くしたかどうかは定かではありませんが、私は「飛鳥」という役名を死守したことを、正しい選択だったと思っています。

だって、飛鳥が飛鳥じゃなかったかもしれないなんて、そんなのやっぱり許せませんよねぇ。ほんと、頑張ってよかったです!

※本稿は、『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(興陽館)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
【漫画】山本さほ 3人の子を育てながら働き、70歳退職後も仕事を見つけてきた母。父だけが知っていた働くのを辞めない理由とは【2023年編集部セレクション】
松井久子「89歳と76歳の結婚。70代半ばの女が恋をして、何がいけないの?と開き直れた」【2023年編集部セレクション】
岩下志麻「夫・篠田正浩と19歳で出会い、マンボを踊って〈この人だ〉と。結婚を決めたのは〈女優をやめろ〉と言われなかったからかも」

なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(著:岡崎友紀/興陽館)

『おくさまは18歳』飛鳥役を演じた岡崎友紀さんも70歳!

老いも病気もなんのその!「劣化」「アンチエイジング」などにもだまらっしゃい!

溜飲が下がる痛快エッセイ!