手紙を書いてすべてを打ち明けて謝りました
がんで闘病していたとき、そんな自分の現状を省みて、病床でつくづく思いました。
「私には荷が重すぎたのだ」と。
それが病気の直接の原因だとはゆめゆめ考えもしなかったのですが、がん発病の誘因の一つにストレスがあるのだとしたら、この「荷の重すぎる役割」は間違いなくストレスだったと思わざるを得ませんでした。
そこで入院中、少し体調が回復したころから、インストラクターとして活動していた人たち一人ひとりに向けて手紙を書きました。
かくかくしかじかで、申し訳ないけれども、みなさんに公平に利益となるように仕事を割り振り、組織として運営していくのは私には難しいと悟ったこと、病気を機に一度すべてゼロに戻させてほしいと、ありのままの気持ちを綴(つづ)ったところ、みんな理解してくれました。
思い切って打ち明けたことで、私にとって重すぎる荷を下ろすことができたのです。