あらためてあらすじ

売春に関わったとして女生徒たちが補導された事件。関与した女生徒二人は鑑別所に送られるも、美佐江は一緒にいただけと供述、釈放されました。

その後、家裁の面接官に会うことになったという美佐江が寅子のもとを訪問。

一緒にいた女生徒も赤い腕飾りを渡す特別な存在だったのか、と寅子がたずねると、美佐江は答えをはぐらかし、部屋を出ていこうとします。

その美佐江に対し、寅子のもとに来た理由をたずねると、美佐江は自分が様々な面で恵まれており、人を惹きつける魅力があることを自覚していると話し始めます。

そのうえで、法律の本を読めば、悪いことをすれば罰せられる理屈や量刑の決め方はわかるが、それがなぜ悪いことに定義されるのかが分からない、と話し

「佐田先生は心から納得する答えが出せます? どうして悪い人からものを盗んじゃいけないのか。どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか。どうして…人を殺しちゃいけないのか」

とたずね、寅子は答えに窮します。

寅子はさらに美佐江を廊下で引きとめ、一緒に話して答えを考えてみることを提案したところで娘・優未が登場。優未を前に、美佐江の表情に変化が起きたのをみとめた寅子はとっさに優未を抱きしめます。

その様子を見た美佐江はそのまま立ち去るのでした。