「フリーランス」「個人事業主」「起業家」の違いって何?
「フリーランス」「個人事業主」「起業家」など、似た印象を与える言い方があります
調べてみると、フリーランスひとつとってみても、定義はいろいろです。
厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」では、「『フリーランス』とは、実店舗がなく、雇人(やといにん)もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者」と定義しています。
デジタル大辞泉では「フリーランサーに同じ」とあり、フリーランサーを引くと「自由契約者。一定の会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約するジャーナリストや俳優・歌手など」とあります。
ここでは、わかりやすく次のように定義します。
フリーランス......組織(複数の人がいる)に属さずに、自分のスキルを活かして、個人で仕事を請け負って働く人。
※フリーランスで法人化する人もいますが、働き方に差がないため、ここでは「フリーランス」とします。
個人事業主......法人格をもたず、個人で事業を行っている人。「個人事業主」は税法上の区分のことで、働き方はフリーランスと同じ。
起業家……新しい事業を立ち上げ、法人を設立している人。
つまり、フリーランスで会社組織にする人もいれば、しない人もいるわけです。
私自身は長い間、後者の「法人化しないフリーランス」でした。
法人化をすると、節税効果が期待できるケースがあったり、社会的信用が高くなるメリットがあるといわれます。
一方で、次のようなデメリットもあります。
・設立の手続きが煩雑で費用と時間がかかる
・登記するための事務所が必要である
・申告や帳簿付けが複雑で手間がかかる
私は事務が得意なほうではありません。
税理士さんなどにサポートをお願いするにしても、自分でできることには限界があると思われたので、ずっと法人化せずにいました。