「孤独でさみしい」は誰でも平等にある

そもそも、お母さんのお腹から生まれて、ヘソの緒をチョッキンって切られて、裸でポンッて外に出されるわけよね。

「これから生きていきなさい、あなたの人生が始まりますよ」「Good Luck!」っていう感じですよね。

『[ミラクル新書版]孤独ぎらいのひとり好き』(著:田村セツコ/興陽館)

だから、ヘソの緒を切られたときから、誰でもひとりぼっち。

まるごとひとりで世間に出てきたって感じ。

「裸で生まれ裸で死ぬ」「眠りに始まり眠りに終わる」ってピシッと効く言葉を聞いたことがあります。

なので、孤独でさみしいというのは、誰でも平等にあるものだと思う。

それで、やっぱり孤独をたのしむってことは、すごく難しいってことになっている。

ショーペンハウアーの言葉に、「早くから孤独に馴染み、孤独を愛することができた人は、金鉱を手に入れたようなものだ」というものがあります。

だから、孤独をたのしむっていうのは、本当にどんな人でも難しくって、それができるようになったら、巨額の財産を手にしたようなものだって言われると、そんなに難しいことだったら、頑張って孤独をたのしもうとするのがいいわよね。