(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
総務省統計局が行った「令和2年 国勢調査」によると、単独世帯の割合が最も高かったのは、男性は25~34歳、女性は75~84歳だったそうです。そのようななか、86歳で現役イラストレーターとして活躍する田村セツコさんは「孤独って、いやだと思うとどこまでもいやだけど、素敵って思うと素敵に思える不思議なもの」と語ります。今回は、田村さんの著書『[ミラクル新書版]孤独ぎらいのひとり好き』から、幸せになるための<孤独論>を一部ご紹介します。

孤独っていうのは何?

子どものときは、孤独っていうものを理解できなかったんです。

さみしいと感じることはあっても、孤独と結びつけることはなかった。

大人になって知ったのは、芸術的な人は、音楽家でも作家でも、みんな、テーマが孤独だと言っているということでした。

フランスの流行作家でも、フランソワーズ・サガンなんか、インタビューで「人生は孤独な出来事にすぎない」って言ってたから、孤独って何だろうって思ったんです。