水溶性食物繊維で対策を
大腸の砂漠化対策には、こまめな水分補給に加えて「水溶性食物繊維」の摂取がポイントです。
水溶性食物繊維は小腸では消化されず、また水に溶けてゲル化する性質があります。
そのため、摂取することにより便にうるおいをもたらし、腸内環境を整える効果が期待できます。
水溶性食物繊維を含む食品にはきのこ類や豆類、ごぼうなどがありますが、特におすすめなのは海藻類です。
宮﨑准教授によると、海藻類には「フコイダン」や「アルギン酸」といった複数の水溶性食物繊維が含まれていて、より効率的に大腸の砂漠化対策ができるといいます。
加えて、海藻類はさっぱりした味わいなので、暑さで今ひとつ食欲がないときでも食べやすい食品です。
宮﨑義之
九州大学大学院 農学研究院 食品免疫機能分析学寄附講座 准教授
九州大学大学院農学研究院で博士号取得後、同大医学部研究員、佐賀大学医学部助教。2016年に九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門准教授に就任。国内で初期からフコイダンの免疫メカニズムを解明する研究に携わり、現在はヴェントゥーノ社と共同で、幅広い食品の免疫機能に関する研究を実施している。ノーベル賞受賞者を輩出する、世界各国で活躍する免疫学者が一同に集う世界最大規模の学術組織「アメリカ免疫学会」でフコイダンの免疫に関する論文を発表している。
「婦人公論.jp」編集部
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