「かくあるべし思考」とは

ほとんどの場合、管理職の立場にある上司が、部下に厳しくすることが、会社がブラック化する原因を作り出しています。

そうした上司の多くに共通するのが、「かくあるべし思考」をしていることです。

『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(著:和田秀樹/クロスメディア・パブリッシング)

かくあるべし思考とは、物ごとを「こうあるべし」と決めつけて、それに反することは許さないという偏(かたよ)った考え方を指します。

「新規顧客を獲得できなければ、営業は会社に戻ってくるな!」とか、「仕事が終わらなければ、休日出勤は当たり前だ!」など、部下に対して厳しい指示を出す上司には、「仕事は、かくあるべし」という強い思い込みがあるため、社員それぞれに事情があることなど、「どうでもいい」と思ってしまう傾向があるのです。