自分の仕事に対しても

こうした上司の大半は、部下に対してだけでなく、自分の仕事に対しても、「かくあるべし」と考えて、自分自身を厳しく縛り、自分に我慢を強いています。

(写真提供:Photo AC)

自分が我慢している分だけ、部下にも厳しい態度で向き合うことが当然と思うようになり、自分が考える「かくあるべし」を強引に押し付けてしまうのです。

これは、自分を犠牲にして、我慢している人ほど、人に厳しくなる……という典型的なパターンといえます。

 

※本稿は、『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

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