「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「何もせず雲を眺めてみる」です。
何もせず雲を眺めてみる
「天高く馬肥ゆる秋」という言葉があるように、秋になると空気が澄んで空が高く感じられます。
夏には、温まった地面からモクモクとわき立つような積乱雲が見られましたが、秋になると気温が下がり、上空には偏西風が吹き始めます。
雲はちぎれて流され、表れるのがうろこ雲やさば雲、いわし雲。
モコモコふわふわのひつじ雲も。
そうやって空を見上げていると、自然と深呼吸したくなり、気持ちがスッキリしてきます。
胸を張って背すじを伸ばすことで、呼吸が深くなり、酸素が巡って脳が活性化してくるのです。